IMG_1421.HEIC

GREEN SPRINGS
屋外音響

​​コンセプト

全長400mの施設内にスピーカーが配置され、さらに空間を構成する 
・エントランス 
・植栽エリア 
・広場 
・ホール屋上 
は「記憶」・「環境」・「未来」と分けられ、立川の歴史をエントランスからなぞっていくような仕掛けになっており、広場からカスケードを登りホール屋上へと向かう過程は事業主の歴史を踏まえ今後100年に向かって羽ばたいていくとのメッセージが込められていています。
そこで考えたのは、風のように優雅に踊る音。
ただしここは屋外。どのように音が響くのか、環境音とどう共鳴するのか未知数であったため試行錯誤の日々そして多くの気づきを得ることの出来た現場でした。

IMG_0711_edited.jpg

​​取組み 1

​​新しい自然音

この施設内には多くの環境音が存在しています。

噴水の音、小川の音、木々のさざめき、雑踏音などが挙げられます。

音楽と現場の環境音のバランスだけでは良い音空間を生み出せないと判断しました。

そこで、環境音に近い音質、形をした「新しい自然音」で構成された音楽作りを目指すことにしました。

​ここで重要なのは作った音で音楽と定義するのではなく、環境音とその音がうまく調和することで1つの大きな音楽空間が生まれるということです。

%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%

​​取組み 2

​​環境との調和

今回の「調和」は環境音とのバランスはもちろんのこと、施設を大きく占める植栽エリアから聴こえる木々のさざめき音が特徴的であり、地上3メートルほどの高さから音が聴こえてくるため、頭上で音が舞っている情景をイメージしました。

ただし數十個のスピーカーは足下に設置されていたため、音は下から聴こえてきます。


そこで高音域の特性、簡単に言うと”高音は高いところで鳴っているように聴こえる”という特徴を活かすために、各スピーカーのイコライザー設定では低音部分を極力カットし、そこから音が聴こえてくる状況を無くし、さらに使用する音は中〜高音域に限定しました。

99425059_3028099150616130_20499695508704

​​取組み 3

​​音量バランスを考える

音量問題はとても難しい問題です。人によってその音量が大きいこともあれば小さいこともあります。

さて、ここでは何との音量バランスを考慮したのか。

それは自然音です。

自然音よりも作った音の方が大きくならないよう、また自然音と同等の音量になるよう工夫しました。

それは利用者に音に注意を向かせないこと、自然音と同じようものとして認識してもらうためでもありました。

GS%20%E7%94%BB%E5%83%8F%E7%B4%A0%E6%9D%90_edited.jpg

​​屋外環境での音作り

​​従来との比較

屋外での音制作では屋内以上にあらゆる環境音を考慮しなければなりません。

それを怠り既存物で済ませてしまうと、環境音と音楽が互いにぶつかり合い、快適とは程遠い音空間になってしまいます。

それは聴衆側にそれら2つを聴かせることになるため余計に耳からの情報を増やし疲労に繋がりかねないからです。

周りの環境やどのように利用されているか、どういう場所であるべきか。

イベントでBGMを作るという次元ではなく、総合的な音のデザインをすることで、聴いたことのない・居心地のいい神秘的な音空間作りに繋がります。

「新しい自然音」を作る。

ウェルビーングな空間作りの上で、これからはこの発想が大事になってきます。

Google 評価 4.8

コメント

・神聖な森にいるような錯覚を覚えました。

​・晴れてる日、雨の日でまた感じ方が違い、空間と音楽が融合していてとても気持ちの良い場所でした。