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屋内音環境

​​コンセプト

電車が多く発着するホーム上に設置されたシェアオフィス は、常に騒音と隣り合わせな環境下にあります。

生産性向上や効率化を図るためにはどのような工夫が必要なのか。

完全にそれらの音を遮音することは不可能ですが、騒音があっても気にならない音環境作りを実現させました。

​ではその工夫について紹介していきます。

​​周囲の音環境を知る

ホーム上にはどんな音があるかご存知でしょうか?
弊社が調べた限りでは「電車の音」・「歩く音」・「電車の発着サイン音」・「電車の到着予告サイン音」・「視覚障がい者向けサイン音」が挙げられます。
これらだけでも多くの音が乱立しているのがわかりますが、さらにオフィス内に既存のBGMを導入すると騒音を増やしてしまう可能性があります。

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​​取組み1

​​既存音サインの音階に合わせた音作り。

駅にある音サイン(視覚障がい者向け・電車発着・到着予告)に使用されている音階を調べ、使用されている音を把握します。全く違う音階で構成された音楽になると不協和を生む可能性があるため、周囲の音サインに合わせた自然な音の移ろいを表現するため、それらの音階を用いた音楽制作しました。

​取組み2​

​​マスキング

ホーム上の環境音を録音し、サンプリングとして使用しました。(過去の曲や音源の一部を流用し、再構築して新たな楽曲を製作する音楽製作法・表現技法のこと。または楽器音や自然界の音をサンプラーで録音し、楽曲の中に組み入れること。 wikipediaより)

​一定の音量で常に流すのではなく、その音がある状態とない状態を作り、騒音による不快感を軽減させ、さらに同等の周波数帯を流すことで外の音を目立たせないようにしました。

ただこの効果は微量でしかありません。

​もう1つの取組みはどういったものなのでしょうか?

​​取組み3

​もう1つのマスキング

同じ周波数帯域の音を流すと、その帯域の音量は倍増されます。つまり騒音レベルが相対的に上り不快な音空間になる危険性があるのです。

そこで人の耳につく周波数から極端に離れた数千kHz以上の可聴域の音を鳴らすと、その空間にある音が気にならなくなる、という仮説を立てワイングラスを叩いた時に聴こえる高い音で構成された音楽を作りました。サンプリングだけでは無機質な空間になってしまうため、このような音の仕掛けを作ることで豊かで有機的な音空間を表現することが可能となります。

​​取組み4

​​自然音が持つ特性を音楽に活かす

​自然のあるところに行くと、川のせせらぎや小鳥のさえずり、木々のさざめきなどが聴こえてきますが、どの音も人工的な繰り返しはありません。そして私たちはそれらを音楽としてでなく、「環境音」として捉えています。その2つとない音、半永続的な音の流れ、つまり仕組みを取り入れることで環境に溶け込んだ本当の意味での環境音楽を実現することができます。